右から左

生涯で二度とないだろうと思われる忙しさ。
ふつう、ギブアップするところだ。
人に話すと「正気の沙汰じゃない」といわれる。
自分でも信じられないようなことを何ヶ月も続けている。
今度はだめか、と何度も思ったけれど、切り抜けた。
でも今度という今度は…だめかもしれない。
そのときはどうなる? わからない。
使い捨て、ポイ捨てにされるのかも。
役立たず、とかいわれて。
このところ毎日始発で帰り、風呂に入ってひと眠りして、
昼前に出社。
これじゃ体にいいわきゃないが、
いつかすうっとトンネルを抜けるときがくる。
それは、なにものにも代えがたい気分。
まあ、あと数日。突っ走る。
働きたくても働けない日が、いやでも来るのだから。
それにしても、忙しくしてると、スキルがあんまり身につかない。
すべてがせわしなく右から左って感じ。
現場仕事をしてるくせに、スキルが身につかないとは、
なんということだ、まったく。永遠のトウシロウ。
ついにトウシロウのまま定年か。