2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

冬眠明け

いやはや、ここまで風邪が長引くとは思いもしなかった。 ほぼ半月かかって、まだ気管支炎が残っている。 会社を休んだのは今日を入れて二日。土日を二回ダウンして過ごした。 酒は少し飲んだが煙草は全然吸っていない。 大きく見れば、冬眠。そう思うことに…

ある一日・昼の巻⑧

じつはここまでしか書いてない。 三年かかってここまでなのです。 とりあえず、続きはしばらくお待ちください。 ある一日 昼の巻⑧ 昼は基本的にひとりで食べる。でも誘いはほとんど断らないし、複数で食事するときには、たいてい相手に合わせる。自分がひと…

ある一日・昼の巻⑦

風邪を自覚して一週間。 ようやく回復したという実感がある。 でも気管支に少し後遺症。 ある一日 昼の巻⑦ 彼はいま、トイレで便座にすわり、ウォシュレットやA感覚に続いて「音」のイメージ喚起力について考察しているところだ。その過程で、過去に、割れ…

ある一日・昼の巻⑥

月曜の夜、鍼治療(といっても当てるだけで刺さないやつ)を受けて、 だいぶいい感じにしてもらったところで、昨日一日休み、やっと今日、 風邪を治しての出社である。 完全に治っているのかどうかは、まだよくわからない。 夕方になるとまた熱っぽくなるの…

ある一日・昼の巻⑤

これはどうやら本格的な風邪みたいだ。 土日で治そうと思ったがだめだった。からだがふらふらしている。 きょうもはやびけかな。 ある一日 昼の巻⑤ エレベーターで五階にあがると、彼はトイレに入った。 便座に腰を下ろすと、長年の習慣で、まずウォシュレッ…

ある一日・昼の巻④

きのうの寒さにやられた。 ひどい夜だった。一時間ごとに目が醒めて、水を飲み、 小便をした。汗びっしょりになればいいと思ったが、 なかなかならなかった。 きっと熱があったろう。明け方、すっと抜けるのがわかった。 峠を越えたと思った。本格的な風邪の…

ある一日・昼の巻③

きのうは暑いくらいだった。 三寒四温どころの騒ぎではない。日によって10度から20度も 気温が変化する。梅や桜も咲くタイミングがわからなくて、 困っているだろう。 それより去年から我が家の入り口を飾っているエリカの花は、 今年も無事咲いてくれるだろ…

ある一日・昼の巻②

会社でパソコンに向かいながら、同じようなことを書いたものを アップする。コピーしたような毎日。でも微妙に違う。 反復の中で少しずつ変化している。 読者にパソコンをやってない人もいるので、 その扱いに就いてはできるだけていねいに記述した。 ある一…

ある一日・昼の巻①

やっと会社にたどりつき、いよいよ会社員としての一日が始まる。 ぼくもいま会議が終わったので食事に出かけるところ。 ある一日 昼の巻① 彼の勤めている会社には受付という不思議な場所がある。 朝の九時半ごろから、人材派遣の会社からえりすぐられた、見…

ある一日・朝の巻④

土日と三熊野詣で、してきましたじゃ。熊野三山。最初に行った那智の滝、水量は少なかったけど、感動的な高さでした。そして、紀伊半島の山って想像以上に急峻でした。ここは、やはり逃げ場によさそうだね。歴代の天皇や上皇がここにこもると、外から攻める…

ある一日・朝の巻③

昨日の続き。電車男がいよいよ電車をおります。 末尾の「このペースでは会社に着くまでに一年もかかってしまう」とあるのは、 この文章が季刊で出されている「RABOKU通信」という小さな媒体(要するにミニコミ)に連載されたものだから。これは今でも…

ある一日・朝の巻②

電車男は名前のわりには電車男でなかった。 ほんとうに電車男の名に値するのはこの男のほうだろう。 なにしろこの男にとって電車は単なる名詞ではない。 「電車する」といった具合に動詞として使われるほうが多いのである。 ちなみに携帯メールなどで彼から…

ある一日・朝の巻①

ある一日のバカの記録である。 一人称でなく、三人称で書いてみた。バカが際立つと思って。では、第一回。ある一日・朝の巻① 朝5時半ごろ、新宿三丁目の都営地下鉄駅にもぐってゆく男がいる。 シャッターが上がってすぐの階段や地下道には、まだ人影は少な…