電車

ためいきひとつふうっとつくと、
電車はもう二駅すすんでいる。
あれ?いつのまに、と思うまもなく目的地に到着。
高校の頃、友人が作った詩を思いだす。
電車は走る、猛スピードで。
でもそれがなんだ、
ぼくときみとの距離はちっとも縮まらない…。
正確なフレーズは忘れたがそんな恋歌だった。
繊細な心を持った、凄みのある美少年だった。
あいつはいまどうしているだろう。
電車に乗ってるとときどき思いだす。