アラカン

うかうかしていたら、いや忙しさにかまけていたら、
還暦まであと100日くらいになってしもうた。
どうしよう、っていまさらどうすることもできないのだが。
まあ、悲しき60歳って歌を坂本九ちゃんが歌ってたのを思いだし、
思うことは、あのころの60歳といまの60歳は全然違うってこと。
いまの60歳、というか、自分がいざその年齢にさしかかってみると、
ということだが。
なんというか、砕氷船でばきばき氷を割りながらきちゃったから、
後ろからずっと同じ水が続いているって感じなのだ。
60歳になるということは、昔は氷の上に乗るってこと
に近かったのではないだろうか。
つまりは、それまで生きてきた場所との決別。追い出され。
別の土俵に乗ること。隠居という名の一種の「姥捨て」。
社会的リストラ。段階的にではあれ。
それにしても、昔の60歳といまの60歳は、客観的にみても、
元気度がちがう。精神的にも、肉体的にも。
制度として、年金支給年齢も定年年齢も後退しているのは、
全体に老化年齢が後退していることと並行しているわけだし。
社会に出る年齢が25歳〜35歳あたりまでずれ込んでいるのだから、
引退の年齢も65歳から75歳くらいまでずれてもいいような気がする。
だから、60歳、還暦などといって騒ぐほどのことではない。
実際、会社員として定年を迎えるわけではないし。
仕事は当分変わらない。数年間は、おそらく。
ただ、いちおう60歳というのは区切りがいいので、
そこに向けてなんとなく「カウントダウン」式に、思うことを書き連ねてみてはどうか、
ということなのだ。忙しさの合間を縫って。