きのうまでの男

かつてできたことができなくなる。
そういうことが増えてきた。
きのうまではできたのに。
では、きのうまでの〜〜か。
たとえば「きのうまでの作家」「きのうまでの歌人」。
目は常に前を向いている。
新しいことに対しては、過去の経験がほとんど役に立たない、
いや、多少しか役に立たない。