バカの登場

私は課長ではないがバカだ。
私は家長だがバカだ。
でも課長バカはすでにいるらしく、2をつけないと登録できなかった。
好きなマンガは課長バカ一代である。クロマティ高校のほうが有名らしいが、
そちらは未読である。野中英次という名前もうろおぼえだから、
微妙に間違っている可能性がある。人名を正確に覚えられないのは、
アルツがはじまっているからかもしれない。
そんな年かと言われると、考え込む。
考えてみると「まだ若い」と「もう年だ」は同じことなのだ。
「残された時間」を前提にして、終わりのほうから見るのと、
初めのほうから見るのとの違いだろう。
まだ50歳は、もう50歳。もう60歳は、まだ60歳。
で、こういう言い方は何歳くらいまで通用するのだろう。
私には今年30歳になる娘がいて、その娘が去年結婚した。
その結婚相手の父親は、今年96歳の戌年生まれ、年男だ。
彼は元気で、毎日、奥さんが運転するクルマに乗って飛び回っている。
96歳の舅に対して、「もう96歳」という言い方は、なかなかできない。
本人が自分で言う分にはいいのだが。
そして、「まだ96歳」というのもなんとなくギャグっぽい。
で、この現役ばりばりの96歳がいるおかげで、私は自分の父などに対しては
「まだ86歳」といえるのである。
そう思うと、「まだ」とか「もう」とかいってる内が花なのかも。
こういうことをくどくど書いていると自分がほんとうにバカだと思えてくる。
でもこのブログでは読んでる人もバカに巻き込むつもりである。
くどくどが苦にならないのは年のせいか。
年をとると逆に、ものごとに淡白になる人も多いのではないか。
同じコトを何度でもくどくどいうのと、淡白になるのとは、
両方とも老いた証拠なのかもしれない。
だからこそ、私は仕事への情熱は淡白になる一方だが、
それ以外ではくどくなっているのかもしれない。